続ける思考

井上 新八

続けることが苦手な人向けに書かれた本書は、著者が無理なく続けるために、20年以上かけて実験と検証を繰り返したノウハウが詰まっている。全てを「習慣化」し、小さなことを達成していく「仕組み」をつくることで「続ける」ことを実現している。「続ける」ことが苦手、何か「好きなこと」を見つけたい。そんな方にオススメの一冊です。

「正しい努力」より「正しい継続」

先に「成果」を求めてしまうとそれは「修行」になってしまう。これは「続ける」ことをつらさに変えてしまう大きな要因。「うまくなる」「よくなる」ファーストの考え方をやめ、上達や達成より「ただ継続する」ことだけを意識する。「こうなりたい」なんてことを考えずにはじめれば、壁にぶつかることもない。目に見える上達がなくても、コツコツとずっと続けていく先には必ず変化がある。

なんでもいいからはじめてみる

「やりたいこと」が特にない。でもやってみたら「好きだった」ことはたくさんあるかもしれない。何かを試して続けてみて、「やりたいこと」にしてしまう方が早い。

「目的」より「仕組み」を先に考える

何かを始めてみる前に、どうやったら続くかを考える。生活の中に「自然にやること」として落とし込む。どうやったら継続できるかその「仕組みづくり」こそ、続けることの最大の楽しさに変わる。

絶対に続く究極のやり方

「毎日やる」と決める。続けることの差大の敵は「やらない」ことと「やめる」こと。まず「やらない」という選択肢をなくしてしまう。「やる」「やらない」をいちいち毎日考えないようにする。

「ふつうのこと」をただ記録する

何か小さなことを始めたら、必ず記録をつける。「記録」するだけで、誰でも、「続ける」ことができる。

毎朝納豆を食べている→毎日記録をつけてみる→新しい発見がある→興味がわいてくる→調べる→楽しくなる→趣味になる→人よりも詳しくなる

「好きなことが見つからない」人は、とりあえず普段やっていることの記録から始めてみる。「好きなことを武器にする」って案外こんなもの。記録するだけで「好きなこと」って意外に簡単に手に入れることができるかもしれない。

「なんのため」ではなく「なんとなく」を大事にする

「なんのためにやるのか」を考え始めると、特にくだらないことは始められない。どんなくだらないことでも、続けていたらきっと何かがある。(1000日以上「すき家」に通った→バズった)

「目的」なんて後になって「このためにやっていたのか」ってわかってくるぐらいがちょうどいい。一見無駄かもしれない「誰でもできることを、誰もやらないくらい長くやる」ことで、そこにはその人にしかない「個性」が生まれる。

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