書く習慣

いしかわ ゆき

発信できる場所が多く生まれ、「何かしら自己発信をしたい」人が増えている反面、何を書いていいかわからない、発信を続けられないといった悩みが多い。本書は「書きたい」気持ちを育み、無理なく楽しく続けられる「書く習慣」を、身につけるための考え方についてまとめられている。

本音を言葉にするのに慣れる

文章を書くときは、誰にも見せない前提で書く訓練をする。誰かに見せるか見せないかで、本音度合いが全く変わる。本当に面白い文章は綺麗な文章ではなく、その人の心からの本音が書いてあるもの。周りの反応を気にすると、当たり障りのないつまらない文章になってしまう。

気軽に習慣化するために

人はやる気があるから行動するのではない。行動するからやる気が出る。まずは低いハードルを設定し行動すること。書くことを楽しく習慣化するには「X」が適している。投稿のハードルが低く、スピーディーにアウトプットできる。日々呟くことで、継続と文章力が磨かれ、140文字で要約するための要約力も身に付く。

ひと工夫で密度の濃い内容に

「どうしてそう思ったんだろう?」と掘り下げることで、思考を高め、何気ない、どうでもいいことでも、面白おかしく脚色できるようになる。

自分に重ね合わせて読んでもらえるように、ひと手間を加えることで共感が生まれる。「ブログ」のような文章なら「身近なひとり」に向けて書く。ノウハウなら、それを知らなかった頃の「過去の自分」に向けて書くこと。

書くこと=自分では無益だと感じられる行為でも、体験したことのない誰かにとっては有益になる。自分で判断して決めることじゃない、読み手が判断するものである。

感想

情報発信したいけど、なかなか実現できない人へオススメの一冊です。継続できない理由を、ライターである筆者の体験談として語られているため、書くという行為を通して、情報発信したい人に向けて背中を押してくれる内容となっています。

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