SHIBUYA109式Z世代マーケティング

長田 麻衣

著者はSHIBUYA109エンタテイメント「SHIBUYA109 lab.」所長。渋谷109に来るZ世代1万人以上に直接、興味・関心・好きなことをヒアリング。Z世代(1996-2012年生まれ)と呼ばれる若者の考え方や、行動の背景にある価値観を読み解く内容で、今回はその中でもZ世代の消費行動の一例にフォーカス。

情報収集の場としてのSNS

女性の7割=instaが新しいブランドや商品を知るきっかけになっている。
SNSで情報収集することが当たり前だが、「検索」に至るまでには時間がかかる。instaで1番見るのはおすすめ欄のタブだが、ワードを入れて調べることはほとんどせず、検索窓の下に出てくる関連画像・動画を永遠に見て、気になるものを見つけていくことの方が多い。

おすすめ欄は自分の興味があるものが出てくるようになっているので、そこを見れば自分が知りたい情報はだいたい得られる。

検索をして情報の波を掻き分け、本当に欲しい情報を探し当てるより、欲しい情報の輪郭をおすすめ欄の中である程度作った上で検索をする、といった情報収集方法。

そして、各SNSの特性を理解し、求める情報に合わせてプラットフォームを使い分けている。

・tiktok=少しずらした視点から「こんなものも好きでは?」という提案をしてくれる。
・YouTube=欲しいと思ったものの詳細情報を動画で知りたいときに活用。
・twitter=ニュースとか、世の中で何が注目されているのかを確認する場所。

などSNSごとに応じた使い分け、男女ごとのSNS活用の仕方の違いなど、ユーザーの声とともに紹介。

感想

マーケティングEXPOで著者の講演を聞いたことがあり購入。若い世代のアプローチをあらためて見直すきっかけに。マーケティングをはじめ、採用などにも活用できる一冊。Z世代の興味・関心・行動を知りたい方には、参考になる内容となっています。

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