100%確実に売上がアップする最強の仕組み

加藤公一レオ

YouTubeをはじめ様々なメディアに出ている「売れるネット広告社」代表執筆書籍。累計200億の広告費運営で1,200回以上のABテストを行って、実証されたデータをもとにしたネット通販ベースのノウハウ本。テーマを4つに絞って解説。

ネット広告を考える前に儲かる仕組みを作っておく

物を売る世界は「売り方が7割、商品が3割」
商品力ばかりに注目しがちで、売り方に力を入れていない企業がまだまだ多い。
さらに、儲かる仕組みがないと、売り上げが上がらず広告費も回収できない。

儲かる仕組みとは?

①広告で多くの「見込み客」を集める
②「見込み客」から「既存客」に引き上げる
③何度もリピートしてもらう「固定客」にする

通販系の会社9割がこれを実践しており、単発では赤字でもLTVを上げるため顧客育成を継続的にして、購入してもらうことで利益を得ている。見込み客を効率的に集めるためには、商品を売ってはいけない、商品に興味がある人を募集するべきである。

ネット広告のクリック率を上げる方法

ネット広告は99%のユーザーが比較検証するためだけに来訪する。そのため、見込み客リストを手に入れるだけに、広告を集中する方が効果的である。「無料サンプル申込」など「無料〇〇申込」は無料だからリスクが少なく、比較検討の必要性がなく有効である。見込み客を集める方が圧倒的に楽であり、通販はこの施策で見込み客獲得に特化した方がいい。ツーステップマーケはまわりくどいが、結果的に費用対効果がよく、元々潜在顧客だからフォローするだけで顕在客になる確度が高い。

クリック率の上がる広告とは?

そもそもネット広告は無視されるもの。純広告は平均クリック率0.1%とかなり低い。ユーザーは広告を自然と無視する習慣を身につけている。

キャッチコピー

・ユーザーは情報を求めネットを見ているため、キャッチコピーは情報っぽく書く
・対象となるターゲットを具体的に明記する「例:薄毛に悩んでいる40代男性へ」
・続きが気になるように情報っぽく書く「例:薄毛の人が犯す3つの間違いとは?」

あくまで広告は呼び水であり、そこで完結させてしまうとクリックされなくなる。さらに、その広告の受け皿となる「解答」をLPに設置しておかなければならない。(情報っぽく書いたキャッチではクリック率は上がるが、成約率はターゲット訴求のキャッチの方が高い)

写真

・人物モデルよりも商品の写真が効果が高い、広告は商品が大事
・女性は特に好き嫌いが激しいため、モデルを使うのはやめた方がいい
・商品写真の背景は黒が効果が高い
・スマホで撮った素人っぽい写真の方が情報っぽくなるため効果が高い

バナーはキャッチコピーメインの情報っぽいコンテンツ風デザインにして、利用する媒体に馴染ませると効果が上がる。(いかに広告さを無くすかが勝負)

成約率を上げる10の方法

わずか10秒で離脱が90%してしまうため、つかみと流れで離脱を防ぐ。

1:ランディングページファーストビュー(一番初めに目に入るパート)にはキャッチコピー+写真+申込ボタンの3点セットで
2:広告とランディングページのキャッチを同じものにする(内容が違うとユーザー不安になり離脱する)
3:申し込みアイコンは「緑」が一番効果が高い。動きをつけるとより効果的
4:「無料サンプル」「無料お試し」〜「無料モニター」が一番効果ある
5:「お気に入り登録ボタン」をつける(再度サイトを探す手間を省く)
6:見出しにインパクトなければ本文は読まれない、写真の下にキャプションを入れるとレスポンスが上がる
7:サイトのシナリオの順番は、不安を煽る情報(問題提起)→商品提案(解決策としての情報)
8:テキストは画像文字で見やすくすることを優先(強調したいところは必ず赤文字、黄色マーカー)
9:お客様の声は、写真、本名、年齢、地域を手書きで掲載する
10:申し込みフォーム前に追伸で後押し(購買意欲を高めるメッセージ、限定感、オファーや保証)フォーム前は読まれる傾向が高い。

成約までの「引上げ率」を上げる方法

ほとんどの企業がCRMちゃんとやっていない、メルマガは今すぐやめてフォローメールに切り替える。遷移先は公式サイトではなく専用ページを準備。

開封率の上がる読まれるメールとは?

・送信者名を個人名にする(法人やサービス名=広告→ゴミ箱へ)
・業務連絡風の件名にする(〇〇についてのご連絡です)
・本文はいかにもセールスのように派手にしない→絵文字や装飾文字は一切使わない
などいかに広告と思われないように作るかがポイント。

感想

全て数値で実証されているため、どの書籍や動画よりも説得力がある。
本書は主に「BtoCネット通販」向けに書かれている内容だが、ふわっとした抽象的な話が一切なく、全て具体的な施策が書かれている。
すでに実施している施策の重要性の再認識が大半だったが、できていない施策の発見もあり、満足度が高い一冊。

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